- 住宅ローンの借り換えは後悔する人が多い?
- 借り換えで得をする条件が知りたい
住宅ローンの借り換えを検討する理由は、大きく以下の2つです。
- 今より低い金利に借り換えたい
- 変動金利から固定金利に変えたい
今の借入金利が市場金利と比較して高い場合、借り換えることで支払利息や月々の返済金額を下げられるメリットがあります。
また、最近では金利上昇の不安から、変動金利を固定金利に借り換える方もいます。
本記事では、それぞれの後悔するポイントや、得をする条件をまとめるので、借り換えを検討している方は参考にしてみてください。
今よりお得になるようデータを分析してほしい方は、モゲチェックの住宅ローン診断を利用してみましょう。
銀行を一括で比較して、借り換えで減らせる額とおすすめ銀行を診断してもらえます。
住宅ローンの借り換えで後悔する5つの失敗例
住宅ローンの借り換えは、「返済の負担を抑える」「金利上昇を回避する」などの理由で検討する方が多くいます。
借り換えで後悔するケースは、以下の5つです。
それぞれを順番に解説します。
借り換えの諸費用が高額だった
住宅ローンの借り換えには、新規借入時と同様に諸費用が必要です。
諸費用を考えずに金利の差だけで判断してしまうと、ほとんどメリットがなかったり、逆に損をしてしまったりする失敗例があります。
具体的に、借り換えに必要な諸費用は以下のとおりです。
諸費用 | 費用の目安 |
---|---|
保証料 | 0~100万円 |
事務手数料 | 0~100万円 |
抵当権設定費用 | 5~10万円 |
抵当権抹消費用 | 1~3万円 |
契約書印紙代 | 1~6万円 |
全額返済手数料 | 0~5万円 |
住宅ローンの保証料と事務手数料は、借入額に応じて合わせて20~100万円ほどかかるケースが多いです。
一方で、金利に上乗せされている場合は、別途費用が必要でない銀行もあります。
抵当権の設定費用は借入額によって異なり、5~10万円が目安です。
また、今借りている銀行の抵当権を抹消するために、1~3万円の抵当権抹消費用もかかります。
住宅ローンの契約書の印紙代も借入額によって決まり、1000万円超〜5000万円以下の場合は2万円です。
借入先の金融機関によっては、全額返済に手数料がかかるケースがあるので確認しておきましょう。
一方で、すでに払っている保証料が戻ってくる可能性もあり、返礼額がある場合は借り換えのメリットが大きくなります。
金利の推移が予想と違った
住宅ローンの借り換えをするときには、検討の上で金利タイプを選びましょう。
金利タイプには大きく3つがあり、選んだタイプによっては後悔する可能性があります。
金利タイプ | 内容 |
---|---|
変動金利 | 半年に一度、金利が見直しされる 当初の金利は低い |
10年固定金利 20年固定金利 | 決められた期間は金利が変わらない 当初の金利は普通 |
全期間固定金利 | 完済するまで金利が変わらない 当初の金利は高い |
変動金利は借り換え当初の金利は低く設定されている一方で、半年に一度の見直しで金利が上がる可能性があります。
10年固定や20年固定は、決められた期間は金利が変わらないので、完済の目途がある方におすすめです。
全期間固定金利は、当初の金利は変動金利より高いものの、ずっと金利が変わらない安心感があります。
2025年現在の金利は上昇傾向にあり、変動金利から固定金利に借り換えを悩んでいる方もいるでしょう。
これからも金利が上がっていきそうと考えるなら、少しでも早く固定金利に借り換えるのがおすすめです。
住宅ローンの金利は毎月見直しされるため、来月になると固定金利が上がっているかもしれません。
団体信用生命保険の条件が変わった
住宅ローンの借り換えは、金利のお得さだけで判断せず団体信用生命保険の内容も確認しましょう。
団信には、死亡と高度障害で残高がゼロになる一般団信の他に、以下の種類があります。
- ガン特約
- 三大疾病特約
- 要介護特約
- 夫婦連生団信
特約付きや夫婦連生の団信は、一般団信よりも金利が高くなるため、同じ条件で比較することが大切です。
金利を下げるために特約を外す場合は、将来的に後悔しないか慎重に検討しましょう。
まとまったお金が入ってきて早期完済できた
住宅ローンを借り換えてすぐに全額返済すると、借り換えの諸費用や労力が無駄になります。
近いうちにまとまったお金が入ってくる可能性が高い場合、借り換えを急がずしばらく待つのも1つの方法です。
具体的に、以下のケースが挙げられます。
- 退職金
- 相続
- 生前贈与
退職までの年数が短く、退職金での全額返済を考えているのであれば、借り換えると損になることが多く後悔します。
簡易シミュレーションの多くは、途中で全額返済した場合を想定されていません。
メリットが少額である場合には、早期完済の場合もお得になるのかを金融機関に確認して試算してもらいましょう。
借り換え後にさらに良い条件の銀行を見つけた
住宅ローンの借り換えの直後に、さらに良い条件の銀行を見つけると後悔します。
複数の金融機関を比較するのは時間と労力がかかりますが、よくある失敗例なので後から後悔しないようにしっかり調べておきましょう。
効率よく銀行を探すなら、モゲチェック「住宅ローン診断」がおすすめです。
モゲチェックでは銀行を一括比較し、借り換えで減らせる額とおすすめ銀行を診断してくれるため、自分に合う住宅ローンを比べやすくなります。
モゲチェック限定の特別金利もあるので、少しでも金利の低い銀行を探したい方も「住宅ローン診断」を受けてみましょう。
住宅ローンの借り換えで得する条件
住宅ローンの借り換えで得する条件は、以下の3つで決まります。
- 金利差
- 残高
- 返済年数
金利差が小さくても、残高が大きくて返済年数が長ければメリットが出る可能性も高いです。
モゲチェックの借り換えメリット額シミュレーションを元に、得する条件の目安を一覧にまとめました。
残高 | 残りの返済年数 | 金利の差 |
---|---|---|
1,000万円 | 10年 | 1.1%以上 |
1,000万円 | 20年 | 0.6%以上 |
2,000万円 | 10年 | 0.8%以上 |
2,000万円 | 20年 | 0.5%以上 |
3,000万円 | 10年 | 0.8%以上 |
3,000万円 | 20年 | 0.4%以上 |
4,000万円 | 10年 | 0.7%以上 |
4,000万円 | 20年 | 0.4%以上 |
例えば、住宅ローン残高が2,000万円で残りの返済年数が20年なら、金利差が0.5%以上であればメリットが出る可能性があります。
今の借入金利が1.5%のケースでは、1.0%以下に借り換えた場合が当てはまるので、変動金利であれば条件を満たす銀行が見つかるかもしれません。
残高が1,000万円であれば金利の差が1%以上ないと得にならないケースが多く、逆に残高が多いと0.5%以下の金利差でメリットが出る可能性があります。
残りの返済年数によっても得する条件は変わってきて、年数が長く残っているほどメリットも大きくなります。
このように、金利差だけでなく残高や残りの返済年数によって、借り換えるべきかの判断が異なる点に注意しましょう。
実際にどれぐらい得になるのか知りたい方は、モゲチェックで住宅ローンの見直しをしてみるのがおすすめです。
完全無料で利用できるので、メリットが出るか分からない方も試してみてください。
住宅ローンの借り換えの流れ
住宅ローンの借り換えの流れは、以下の6ステップです。
順番に見ていきましょう。
銀行の比較
住宅ローンの借り換えの申し込みをする前に、自分にぴったりの銀行はどこか、十分に調べておくことが重要です。
金利の差だけでなく、金利プランや団体信用生命保険の内容も比較しておきましょう。
事前審査
住宅ローンの借り換えの審査が通るかどうかの目安を知りたい場合、事前審査の申し込みをするのがおすすめです。
事前申込はネット上で簡単にできる金融機関が多く、申込書類をそろえる必要もありません。
モゲチェックの「審査に通る確率」を参考にするのもよいでしょう。
本申込
住宅ローンの借り換えには、一般的に以下の書類が必要です。
- 本人確認書類
- 源泉徴収票
- 健康保険証
- 物件書類
- 借り換え元の返済予定表
- 印鑑
本人の審査と物件の審査の両方があるため、売買契約書や請負契約書も必要です。
現在のローン残高やプランが分かる返済予定表も提出するので、紛失している場合は返済予定表の再発行を依頼します。
本審査は1~2週間で結果が出るため、連絡を待ちましょう。
元の銀行に連絡
借り換えの審査に通ったら、住宅ローンを借りている元の銀行に連絡します。
借り換えで全額完済する旨を伝えて、完済金額を聞き取りましょう。
保証料の返戻があるか、完済に手数料は必要かも合わせて確認が必要です。
契約
住宅ローンの借り換えが決まったら、ローン契約書に記入・捺印します。
印鑑証明と実印を求められるケースが多いため、準備しておきましょう。
実行・完済
住宅ローンの実行日に、元の銀行で完済の手続きが必要です。
融資金が元の銀行の口座に振り込まれることが多く、店頭などで繰り上げ返済の依頼書を提出しましょう。
ローンを完済すると抵当権の抹消書類がもらえるため、司法書士が法務局で手続きをして借り換えは完了します。
申込から借り換えまで最短で1ヶ月、長くても2ヶ月ほどの期間です。
住宅ローンの借り換えのよくある質問
住宅ローンの借り換えを検討しているときによくある質問に答えます。
住宅ローンの借り換えは同じ銀行でできる?
住宅ローンの借り換えは同じ銀行ではできません。
一方で、金利プランや返済条件を変更できる金融機関もあります。
他の住宅ローンと比較して、今の銀行の金利が低いと分かったら、返済条件の変更ができないか問い合わせてみるのもよいでしょう。
住宅ローン借り換えした方がいい?
住宅ローンの借り換えは、同じ条件で金利のメリットが大きいならした方がよいです。
繰り上げ返済を考えていない場合、10万円以上得になるなら前向きに検討しましょう。
50万円以上のメリットが出るなら、少しでも早く手続きするのがおすすめです。
住宅ローン借り換えは1,000万以下なら意味ない?
住宅ローンの借り換えは、残高が1,000万円で残りの返済年数が10年以上の場合、1%の金利差が得する目安です。
残高が1,000万円以下の場合は、返済年数が10年より長いか、金利差が1%以上ある場合にメリットが出る可能性があります。
住宅ローンの借り換えの失敗例まとめ
住宅ローンの借り換えの失敗例を解説しました。
最後に、借り換えで後悔しないための5つのポイントを確認しておきましょう。
- 借り換えの諸費用込みで検討する
- 変動金利と固定金利のどちらを選ぶか家族で意見を統一する
- 団体信用生命保険の保障内容も比較する
- 早期完済を計画している場合は銀行にシミュレーションを依頼する
- 金利や条件の良い金融機関をしっかりリサーチした上で借り換える
住宅ローンの借り換えは諸費用がかかるため、今回の借り換えでベストな銀行を見つけることが重要です。
銀行の比較を効率よく進めるために、まずはモゲチェックで住宅ローン診断を受けてみましょう。