【タウンライフ未来総合研究所】注文住宅 希望土地サイズは「30坪前後」25.6%が最多 ─ 152,153件分析、上位3カテゴリで66.1%
タウンライフ未来総合研究所、注文住宅検討者の希望土地サイズを構造分析。30坪・50坪・未定の3カテゴリに集中、平屋希望者は100坪以上が11.1%

タウンライフ未来総合研究所(タウンライフ株式会社)は、2024年4月から2026年4月までに自社運営の注文住宅マッチングサービス「タウンライフ家づくり」へ寄せられた有効問い合わせ152,153件を分析し、注文住宅検討者の希望土地サイズ分布および希望階数別の選好を発表する。
エグゼクティブ・サマリー
- 希望土地サイズ第1位は「30坪前後」25.6%(38,937件)、第2位「未定」21.5%、第3位「50坪前後」19.0%
- 上位3カテゴリで全体の66.1% ─ 30坪・50坪・未定に集中
- 平屋希望者の11.1%が「100坪以上」を希望 ─ 二階建て(5.6%)の約2倍で、広い土地への志向がうかがえる
- 三階建て希望者は「30坪前後」34.1%、「20坪前後」8.9%と、狭小地への志向がうかがえる
- 「未定」回答が21.5%と高く、検討早期層の存在が示唆される
- 〔データの性質〕本結果は自社サービス「タウンライフ家づくり」利用者の希望に基づくものであり、注文住宅検討者・市場全体を代表する数値ではない点に留意
調査概要
| 項目 | 内容 |
| 調査対象 | タウンライフ家づくり問い合わせ |
| 調査期間 | 2024年4月1日 〜 2026年4月15日 |
| 有効サンプル数 | N=152,153(うち土地サイズ記入分 N=152,100。未記入53件は土地サイズ分析から除外) |
| 分析手法 | 構造化属性データ集計(土地の大きさ・希望階数) |
| データの位置づけ | 自社サービス利用者の問い合わせデータであり、注文住宅検討者・市場全体を代表するものではない |
| 出典 | タウンライフ未来総合研究所調べ |
主な調査結果
1.希望土地サイズ TOP3 ─ 30坪・未定・50坪で全体の66.1%
注文住宅検討者の希望土地サイズ分布をみると、30坪前後38,937件(25.6%)、未定32,688件(21.5%)、50坪前後28,925件(19.0%)、40坪前後14,643件(9.6%)、70坪前後13,035件(8.6%)、100坪以上11,305件(7.4%)と続く。上位3カテゴリだけで全体の66.1%を占め、当社サービス利用者が希望する土地サイズは30坪・50坪の2帯、ないし未定(検討早期層)に集中している。
*図1: 注文住宅検討者の希望土地サイズ TOP8(N=152,100)。*
2.平屋希望者は「100坪以上」が11.1%、二階建て(5.6%)の約2倍
希望階数別に土地サイズの構成比を比較すると、平屋希望者と二階建て希望者で土地サイズの志向に違いがみられた。
| 希望階数 | 20坪前後 | 30坪前後 | 50坪前後 | 70坪前後 | 100坪以上 |
| 二階建て(N=93,347) | 1.5% | 24.9% | 20.7% | 8.0% | 5.6% |
| 平屋(N=47,867) | 3.2% | 25.0% | 16.5% | 10.1% | 11.1% |
| 三階建て(N=10,885) | 8.9% | 34.1% | 16.1% | 6.7% | 6.9% |
*表中は主要な土地サイズ帯のみを抜粋。未定・40坪前後・60坪前後等を含むため、各行の合計は100%にならない。*
平屋希望者の100坪以上比率(11.1%)は二階建て(5.6%)の約2倍にのぼる。平屋は同じ床面積でもより広い敷地を要しやすく、これを一因として、平屋を希望する層では広い土地を志向する傾向がみられる。ただし本データが示すのは実際に必要な面積ではなく検討者が「希望」する土地サイズであり、ここで読み取れるのは「平屋を選ぶ層と広い土地志向の相関」である点に留意したい。一方、三階建て希望者は30坪前後34.1%、20坪前後8.9%と狭小地への志向がうかがえ、都市部の限られた土地への対応として三階建てが選ばれている可能性が考えられる。

*図2: 希望階数別 土地サイズ構成。三階建ては20坪・30坪の狭小地、平屋は100坪以上に偏る。*
考察 ─ 希望階数と希望土地サイズは連動する傾向
本調査の結果は、注文住宅検討者の「希望階数」と「希望土地サイズ」が連動する傾向を示している。
平屋を希望する検討者は同時に広い土地を志向し、三階建てを希望する検討者は狭小地でも建てられる構造を志向する傾向がみられる。二階建ては中庸として30〜50坪帯にバランスよく分布する。
商品設計においては、土地サイズと建物階数を独立変数として扱うのではなく、「30坪×二階建て」「50坪×二階建て」「100坪×平屋」「20〜30坪×三階建て」のような組み合わせパッケージで提示することが、検討者の自然な意思決定パターンと親和的である。
業界へのインプリケーション
ハウスメーカー・工務店・不動産事業者に対して、本調査は以下を示唆する。
- 土地サイズ×階数の組み合わせ商品: 単独属性ではなくパッケージ提案で意思決定支援
- 平屋向けの「100坪以上」土地仕入れ強化: 平屋商品を売るには広い土地の確保が重要
- 三階建ては都市狭小地戦略の中核: 30坪前後・20坪前後の市場がメインターゲット
- 「未定」21.5%層への土地提案サービス: 検討早期層に対する土地探しサポートの差別化
今後の展望
タウンライフ未来総合研究所では、本調査で確認された土地サイズ選好をさらに深掘りし、続報「土地サイズ×建物予算の組み合わせ」「都道府県別の希望土地サイズ」「土地サイズ別の希望仕様トレンド」などを順次発表する予定である。
データソース・参照
元データ: タウンライフ家づくり 問い合わせデータ(自社サービス利用者)
出典: タウンライフ未来総合研究所調べ
参照URL: https://town-life.jp/
タウンライフ未来総合研究所について
タウンライフ未来総合研究所は、住宅に関する情報発信を通じて、変革と前進を繰り返し次世代へたしかなバトンを渡す、人々へ住生活に関連する豊かさを提供することを目的とした研究機関です。